擬人化された動物高校社会が描く人間社会の本質とは!?
『BEASTARS(ビースターズ)』擬人化した動物による高校生ライフを描く青春漫画。
ただ単純に青春を描く漫画ではなく、表面上は平和だが、いびつな社会構成を描く作品。種を越えた友情・恋愛や、本能的な違いからどうしても受け入れられない面など、実は人間社会の本質をうまく描いている社会派作品であるとも言えますね。
漫画の中では肉食・草食の違いや、本能との葛藤などが描かれていて、まさしく人間社会で言う人種や社会的強者・弱者など、ハッとさせられる面も多いです。
漫画『BEASTARS(ビースターズ)』第11回マンガ大賞で大賞を受賞しており、アニメ版はNetflixでも独占配信されています!
漫画『BEASTARS(ビースターズ)』のあらすじ
動物社会においては、肉食・草食、すべての種の動物が混在する世の中である。
当然他の者を殺すことは禁じられており、肉を食うことも法律違反とされている。
主人公のハイイロオオカミの高校生・レゴシは中高一貫のチェリートン学園で演劇部の裏方として高校生活を送っていた。
そんなある日、レゴシの親友でもある草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に学園内で殺されてしまう「食殺事件」が起きてしまう。レゴシは同じ生徒から犯人では?と疑いの目を向けられるも、すぐに彼は心優しいオオカミでそのようなことはできない性格だと知られるようになる。
ただ、この事件をきっかけに学園内に改めて肉食獣・草食獣の確執のような壁がより濃くなってしまうのである。
テムの死が学園に深い闇を落とす中、レゴシが所属する演劇部は一年に一度の大イベントである新入生歓迎公演の準備を急いでいた。
レゴシは役者長であり、学園一のヒーロー的存在のアカシカのルイに命じられ、夜間練習の見張りをしていた。
そこへ通りかかりの草食獣のウサギに驚いたレゴシは、反射的・本能的にそのウサギを捕まえてしまう。
そこでレゴシは本能との葛藤に苦しむことになる。
内なる自分はウサギを食べてしまいたい衝動に駆られるが、寸前のところで食殺を踏みとどまる。直後そんな迷いがあっとことに自己嫌悪を覚えるレゴシであった。
引き続き公演の準備をする中、花をもらいに園芸部を訪れるレゴシ。
そこで、襲いかけたウサギのハルと出会う。
ハルはレゴシがあの夜彼女を襲った肉食獣ということには気づいていないようで、レゴシに異性として迫る展開に。レゴシは慌てて逃げるが、初めてオスとして見られた経験、ハルの植物に対する愛情などを感じ、徐々にハルに惹かれ、恋愛対象として見るようになる。
いわば禁断の愛に近いものだが、果たして二人の運命は??
テム殺しの犯人とは!?
肉食獣として本能との葛藤に悩むレゴシの今後の生き方はどうなるのか?
現実に人間社会が抱える闇が動物の目線で描かれているのが実に感慨深いです。
漫画『BEASTARS(ビースターズ)』を電子漫画で読もう!
動物の本能や、種族間の思いなど、人間社会の闇をうまく表現している実は社会派の漫画『BEASTARS(ビースターズ)』。自粛期間が伸びる中、ぜひ電子書籍で安全にお家で読んでみてください!