漫画「僕だけがいない街」が面白い!時空を超えるSFサスペンス。(ネタバレなし)
当初、あまり知られていなかった漫画ですが、2016年にテレビアニメ化、藤原竜也を主人公に映画化され、話題になりました。
この漫画はSFサスペンスと言って良いと思うのですが、ここでいう「サスペンス」とは、殺人事件に絡むサスペンスです。
改めて原作の漫画を読むと、非常にうまく作りこまれている漫画だな〜、と思いました。
いろいろな伏線が張られていますが、見事なまでに回収できており、サスペンス物としても非常にすっきりした結末を迎えられます。
また、8巻で完結している作品ですので、ネタバレなしで一気に読み進めるのを強くお勧めいたします。
「僕だけがいない街」のあらすじ
主人公・藤沼悟はピザ屋でアルバイトをしながら、漫画家を目指す青年。
彼には特殊な能力があった。。
何か悪いことが彼の周りで起こりそうになる時、「どくん」と言う衝撃が走り、タイムループに陥る。その何か悪いことを解決しない限り、そのタイムループは続くのであった。
ある日、またこの現象が起こり、偶然にも自分の母親を巻き込んでしまう。
母親は誘拐未遂事件を目撃し、いずれその犯人が誰かで、その犯人が昔地元で起きた事件の真犯人だったことにも気づいてしまう。
その結果、彼女は殺されてしまうのだった。。
悟は犯人を遠目で見かけ、追いかけるのだったが見失ってしまう。
その時、例の「どくん」が起きる。。
次の瞬間・・・
なんと小学校時代に戻ってしまうのである。
なぜ小学校時代に戻ったか分からないでいた悟ですが、母親を殺した犯人と昔起きた連続児童殺害事件と関連があることに確信を持つ。当時の被害児童を救うことができ、犯人を捕まえることができれば、未来の母親も守ることができると信じるようになる。
果たして悟は同級生で最初の被害者「雛月加代」を救うことができるのか?
母親を助けることができるのか?
そして犯人を特定することができるのか?
「僕だけがいない街」の面白さ検証
主人公・悟の記憶が保たれているのがミソ
悟は最初29歳からスタートし、幼少期にタイムスリップするのだが、この話のミソは記憶がある状態で子供に戻るということだろう。
主人公・藤沼悟はピザ屋でアルバイトをしながら、漫画家を目指す青年。
つまり、殺される人物、場所、時間があらかじめ分かっているのです。
それをアドバンテージに加代を守ろうとするのです。
加代が殺されるXデーが迫るにつれて増してくる緊迫感がすごいのです!
しかし、真犯人が誰なのかは分かっていないので、犯人は一体誰なんだというスリルもうまく表現できていると思います。
ただのサスペンスではなく、主人公たちの友情物語である
悟は同級生を守る手段として、友達になって一緒にいる時間を増やす、と言う手段をとります。
事件の真相に迫る緊迫感もありますが、友達との友情の物語でもあります。
積み重ねっていく友達との出来事がほっこりするわけですが、将来の主人公へも影響を及ぼすことになります。
「僕だけがいない街」は一気読みが断然オススメ!
「僕だけがいない街」は8巻完結してますので、そのスリルから先が気になること間違いなし。サスペンスものでもあるので、読み進める中、ネタバレはなしで一気に最後まで読むのを強くオススメいたします!